個人でプラスチック製品を作る③

ものづくり

前回、アリババのサイトからRfq投稿というのを使って、各社に作りたい製品の見積もりを依頼しました。その後、どのように進めたのかをお伝えします。

こちらから提示した見積もりの条件

こちらから提示した見積もりの条件ですが、以下の通りです。

  • 素材はABSを想定
  • 4グラム程度の製品(設計図を出したら、「ABSだと4グラム程度ですね」と教えてくれました)
  • 初回10,000個を作成予定(国内の中間卸業者に1ケース300個ずつ卸す予定です)
  • プラスチックの樹脂の色ではなく、メッキ塗装など色付けをしてもらいたい

小さい製品で、低単価、たくさん販売(場合によっては配布)できるものを想定しています、

素材ですが、プラスチックに詳しくないので何が良いかわかりませんでした。しかし少し調べたところ、ABSという素材だと電気メッキができるとのこと(他のプラスチックはできないようでした)。また、手元にあるプラスチック製品を確認するとABS素材が多かったのでそうしました。

各社の見積もり大公開

3D図面を添付し、正式な見積もりを取ってみたところ以下の通りでした。

社名金型代金金型の寿命(いくつ作れるか)製品単価発注個数金型と製品の合計
A社3,200ドル500,000個0.19ドル10,000個5,100ドル
B社3,480ドル500,000個0.36ドル10,000個7,060ドル
C社3,900ドル500,000個0.40ドル10,000個7,900ドル
D社2,980ドル300,000個0.32ドル10,000個6,180ドル
E社2,300ドル確認忘れ0.07ドル10,000個30,00ドル
プラスチック製品作成における中国各社の見積もり比較

 このほか、納品までにかかる期日や、キャビティの個数、金型の素材が何か、デポジット(預かり金として最初に何%払うか)などの記載がありました。キャビティの意味はは、いまだに何かよく分かっていませんが、多分1枚の金型でいくつ作れるかだと思います。金型の素材は、金型の耐久性に関わってきますが、いずれも50万個ぐらい作れるようでした。

 数件見積もりをもらってから、「他社だとこの価格ですよ」と交渉してみましたが、「塗装は外注するので、利益がほとんどないんです」などという回答もありました。C社は、0.4ドルから0.35ドルまで下げてくれました。また、D社に「50万個作れる金型はできないのか。他社は0.19ドルだが」と聞いたところ、金型の作成できるが、0.19ドルは安すぎると言われました。

見積もりから、ビジネスプランを再検討

さて、単価が出揃いました。単なるプラスチック製品なので、当初10円以下でできると踏んでおりましたが、甘かったです。1ドル110円ぐらい(2021年現在)なので、0.35ドル程度だと38.5円になってしまいます。

製品の販売ルートとしては、まず、国内の中間卸業者1〜2社に卸し、中間卸業者の販路を使って小売店に販売してもらおうと計画しています。また、小売店の仕入れ価格は、単価50円を切りたいところです。

そのためには、中間卸業者は30円程度で私から購入できなければなりません。私の仕入れの時点でそれをオーバーしています。私の利益も残りません。検討できるのは、A社、E社のみです。

ちなみに、金型の代金も検討材料にしてみましたが、試算してみたところ重要なのは単価で、単価が安ければ取り返せるぐらいの差額しかありませんでした。金型の寿命が極端に短かったり、一回の発注で終えるのでなければ、単価を重視した方が良さそうです。

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